蔵造りの街並みが続く一番街から、少し脇道へ。賑やかなメインストリートの喧騒がふっと消え、落ち着いた空気が流れ始めるエリアに、ひっそりと佇む古民家カフェ「二軒堂」があります。
歴史の重みを感じさせる佇まいの中に、現代的な感性が絶妙に溶け込んだその空間でいただけるのは、店主のこだわりが凝縮された本格的なスパイスカレー。今回は、欲張り派ならずとも一度は食べておきたい「2種あいがけカレー」を詳しくレポートします。
時を忘れる。温もりあふれる古民家空間

二軒堂の暖簾をくぐり一歩足を踏み入れると、そこには外の時間の流れとは切り離されたような、穏やかな空気が漂っています。
店内は、センスの良いアンティーク調の家具や調度品が配された、温もりあふれる空間です。おひとりさまで読書を楽しみながらゆったり過ごすのにも、友人と語らうのにもピッタリ。
視覚と味覚を刺激する「赤と黒」の共演

今回オーダーしたのは、「2種あいがけカレー(赤・黒)」。運ばれてきた瞬間、コントラストの美しさに思わず「おいしそう」と言ってしまいました。メインのお肉は「角煮とハリヤリポーク」を選びました。
【赤×ハリヤリポーク】
まずは「赤」からスプーンを進めます。赤は、スパイスの香りがダイレクトに届き、口の中で弾けます。ゴロゴロと入ったポークの旨味がルーに溶け込み、後からじわじわと追いかけてくる程よい辛さが、食べ進めるほどにクセになります。
【黒×角煮】
対する「黒」は、じっくりと時間をかけて煮込まれたことが伝わってくる、奥深いコクが特徴の一皿です。こちらは赤に比べてスパイスの当たりが非常にまろやか。欧風カレーのような濃厚なコクがありながら、最後にフワッと抜けるスパイスの余韻が、単なる欧風では終わらせない「二軒堂らしさ」を主張しています。
赤の刺激を楽しんだ後に、黒の安らぎでリセットする。このループが止まりません。ライスの上に添えられた副菜たちも、食感や酸味のアクセントとして完璧な役割を果たしており、最後の一口まで驚きと発見に満ちた贅沢なプレートでした。
散策の合間に立ち寄りたい、川越の隠れ家

二軒堂は、料理のクオリティはもちろんのこと、その空間そのものが魅力です。
川越散策といえば「食べ歩き」も醍醐味ですが、たまには少し足を伸ばして、こうした「大人の隠れ家」でランチを楽しむのも、旅の記憶をより深いものにしてくれるはずです。
一度訪れれば、誰かに教えたいような、でも自分だけの秘密にしておきたいような。二軒堂は、そんな不思議な魅力に満ちた場所でした。次の川越ランチは、ぜひこの暖簾をくぐってみてください。






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