川越というと、いまは「訪れる町」「歩いて楽しむ町」というイメージが強いですよね。
蔵造りの町並みや時の鐘、菓子屋横丁をめぐる観光地として全国的にも知られていますが、この夏、そんな川越を少し違う角度から見つめ直せそうな企画展が始まります。
川越市立博物館で開催される第53回企画展「旅ゆけば―旅する川越人―」です。
会期は2026年7月25日(土)から10月4日(日)まで。会場は川越市立博物館 特別展示室です。
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川越を「旅する町」ではなく、「旅してきた人の町」として見る企画展
今回の企画展で面白いのは、川越をただ“観光する場所”として扱うのではなく、かつて川越に住んだ人びとが、どんな旅をしていたのかに光を当てているところです。
博物館の案内によると、江戸時代になると、平和な社会の広がりと交通網の整備を背景に、大名から庶民まで旅が身近なものになっていきました。
しかも、その旅の目的はひとつではありません。公用のための移動、信仰を深めるための旅、見聞を広げる物見遊山、さらには廻国修行まで。人が動き、物が運ばれ、情報が広がっていく流れの中に、現代の社会にも通じるものが見えてきます。
いま私たちは、スマホひとつで情報を受け取り、気になった場所へ出かける時代に生きています。
でもその原型のようなものが、実は江戸時代の旅の文化の中にもあったと考えると、ぐっと面白くなりますよね。
「川越の人たちは、どこへ向かい、何を見ていたのか」
この展示の魅力は、単に昔の旅を紹介するだけではなく、城下町・川越に暮らした人々の視点で旅を考えられるところにあります。
観光で川越を歩くと、つい「川越に来た」という感覚になりますが、この展示を見ると、「川越にいた人たちは、外の世界とどうつながっていたのだろう」と逆向きの想像ができるようになります。
旅先で何を見たのか、何を持ち帰ったのか、どんな情報が川越に流れ込んだのか。そうしたことを考えながら町を歩くと、いつもの景色も少し違って見えてきそうです。
地元に住んでいると、川越の歴史は“近くにありすぎて”逆に見落としてしまうこともあります。
だからこそ、こうした企画展は、観光客だけでなく地元の人にもかなり刺さるテーマだと思います。
夏休みのおでかけ先としても相性がよさそう
会期は7月下旬から10月初旬まで。
夏休みの親子のおでかけ先としても使いやすく、しかも中学生以下は無料です。
「外は暑いけど、どこか学びのある場所に行きたい」
そんな日に、博物館はかなりちょうどいい選択肢です。展示を見たあとに周辺の郭町エリアを歩けば、川越城本丸御殿や市立美術館にもつながるので、半日コースとしても組みやすいエリアです。
しかも博物館は、蔵造りの中心街から少し歩いた先にあるぶん、観光ど真ん中とはまた違った落ち着きがあります。
川越のにぎわいを楽しむだけでなく、少し静かに“知る時間”を持ちたい時にはぴったりです。
関連する歴史講座も開催予定
今回の企画展には関連事業として、歴史講座も用意されています。
- 8月29日(土)
「スポーツ史からみる江戸時代の旅」(仮題) - 9月13日(日)
「江戸時代後期の廻国修行と他流試合」(仮題)
こちらは高校生・大学生、大人向けで、**事前申込み制(抽選)**です。展示を見て興味がわいた人が、さらに一歩深く学べる流れになっているのもいいですね。
開催概要
- 展覧会名:第53回企画展「旅ゆけば―旅する川越人―」
- 会期:2026年7月25日(土)〜10月4日(日)
- 会場:川越市立博物館 特別展示室
- 開館時間:9:00〜17:00(入場は16:30まで)
- 観覧料:一般200円、大学生・高校生100円、中学生以下無料
- 休館日:毎週月曜日(9月21日は開館)、8月28日、9月24日、9月25日
アクセス
博物館は川越市郭町2丁目30番地1。
川越駅・本川越駅からはバス利用が便利で、「博物館・美術館前」または「博物館前」下車徒歩1分、「札ノ辻」下車徒歩10分です。
駐車場はありますが台数が限られているため、混雑日には公共交通機関の利用が安心です。
まとめ
川越の魅力は、町並みの美しさや食べ歩きだけではなく、その背景にある歴史の厚みにあります。
今回の「旅ゆけば―旅する川越人―」は、そんな川越の奥行きを、“旅”という切り口で感じられる企画展になりそうです。
観光で川越を好きになった人にも、地元に住んでいて改めて川越を知りたい人にも、かなり相性のよさそうな展示。
この夏、いつもの川越を少し深く見るきっかけとして、気になる企画展です。





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