川越・大手町に、静かに、しかし確かな存在感を放つ場所が誕生しました。
2025年11月オープンの「VILLAGE(ヴィレッジ)」は、本屋であり、カフェであり、夜にはバーにもなるコミュニティスポット。観光地の中心から一歩路地に入った立地は、ふらりと立ち寄る“余白の時間”にちょうどいい距離感です。
20代女性店長が描いた「本屋の夢」
VILLAGEを切り盛りする店長は、幼いころから“いつか本屋を開きたい”と考えていた20代の女性。
大量仕入れやランキングに頼らず、自分の感性で一冊ずつ丁寧に選んだ本が棚に並びます。エッセイ、詩、アート、ZINE、小さな出版社の新刊まで——どれも「誰かにそっと手渡したい理由」が感じられる選書です。
そのため、棚を眺める時間自体が心地よく、**“思いがけない一冊との出会い”**が生まれやすいのも魅力。購入した本を1階で読み、気になったページをきっかけに会話が始まる、そんな光景が自然と広がります。

本屋 × カフェ × バー。境界のない居場所
VILLAGEの良さは、役割がきっちり分かれていないこと。
昼はコーヒー片手に読書、夕方からはクラフトビールで一息。時間帯で表情が変わり、訪れる人の過ごし方に委ねられています。
- 1階:カウンター中心のカフェ&バー。大きな窓から街の気配を感じながら一杯。
- 2階:新刊中心の独立系書店。選書の“温度”が伝わる棚づくり。
こだわりのドリンクとフード
コーヒーは川越のロースター「COFFEE POST」の豆を使用。浅煎りから深煎りまで選べ、丁寧なドリップで提供されます。
ビールは川越発のクラフトビールプロジェクト「おとなりビール」などを常設タップで。昼飲みも歓迎。
フードは、
- ぷりっとしたソーセージが主役のホットドッグ
- カステラとあんこを重ねた名物特製シベリア
と、軽食ながら満足度の高いラインナップです。

「ムラビト」が育てる、これからのVILLAGE
VILLAGEは完成形ではありません。
イベントやポップアップを担うメンバー制度「ムラビト」を通じて、訪れる人が少しずつ“担い手”になり、場所を育てていく構想があります。金曜夜のバータイムには、日替わりでさまざまな顔ぶれが立つことも。
本を媒介に、コーヒーやビールをきっかけに、偶然の出会いが生まれる。
若い店長のまなざしと、村のような仕組みが重なり合うことで生まれる、川越の日常の新しい居場所です



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